お話する前に私の職業は製薬会社のＭＲというものをしています。この仕事は、自社の薬品を処方している医師に副作用情報を知らせることを主な業務としています。アレルギー製剤を扱っている為、アレルギーの基礎知識から最新情報まで勉強して（しているつもり？）います。

また、私自身「小児喘息」で、3歳から14歳まで続きました。どれくらいつらいかは、判っているつもりです。しかし、20年前と今では喘息の治療はびっくりするほど進歩があります。しかし、それ以上に喘息またはアレルギーの子供が増えているのは事実でしょう。

通常小児アレルギー疾患は、喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎の３つに代表されます。
この３つは、アレルギーマーチという関係になっており、喘息→アトピー性皮膚炎→アレルギー性鼻炎
という順番や、アトピー性皮膚炎→喘息→アレルギー性鼻炎という順番のようにどれかがよくなると次のアレルギー疾患がでてくると考えられています。
実際に、アトピーが重症の子供は喘息を併発していませんし、喘息のひどい子は鼻炎にはなっていません。しかし、喘息の子は、小さい頃アトピーの気があったりするものです。

現在、アトピーの子供は、近い将来喘息に移行することが十分考えられます。その為に親として病気について十分な知識と、アレルギーを専門としているドクターにめぐり合うことが重要だと思います。

小児科のドクターでも「アレルギー」や「感染症」や「小児腎臓」や「小児心臓」など専門があります。開業されている小児科の先生でも「アレルギー」が得意な先生は少ないのが現状です。
例えば、同じ車の修理でもトラックを修理するのに乗用車専門のところに持って行くのと同じです。
トラックは、トラック専門の修理工場がいいですよね。
アレルギーが得意なドクターかの１つの目安として「アレルギー学会」所属しているかどうかなど？が判断になるでしょうか。

また、アレルギーは、遺伝的要素の強いものです。我が家もおやじ：小児喘息　ママ：花粉症　で教科書どうり子供がアレルギーになっています。

アレルギーを引き起こす原因となるものを「抗原」といいます。これは、花粉症であれば杉花粉やひのき花粉などです。抗原には、有名なダニやほこり、冷気などがあり、抗原が体内に入ることにより（抗体とくっついて）アレルギー反応が起こります。（だいぶ簡略して書いています）
子供の抗原が何なのかを調べるにはいろいろありますが、1番はっきりするのは血液検査です。（これも一概には言えないですが）　しかし、乳児の血管は細く小さいので採血はとても難しく小児科医でも慣れていないとできません。長男は、生後3ヶ月の時に血液検査をして「卵白」が抗原として判明し、母乳からＭＡ-１（アレルギー児用のミルク）に変えました。
小児の血液検査は、通常小児科医しか行っていません。内科、皮膚科、耳鼻科での採血はめったにありません。アトピーだからといって皮膚科では、かゆみを弱める薬はいただけますが、採血し抗原をはっきりさせようというドクターは少数です。是非専門の小児科医に一度相談されてください。

今まで抗原について書いてきましたが、実は「抗原がはっきりしないタイプ」のアレルギー疾患が増えています。これは、通常大人のアレルギー患者に多かったタイプですが、小児にも多くなっているようです。
喘息の子供をお持ちの親なら経験あることですが、「今週末は、キャンプに行くから、それまでの日は疲れないように！バカ騒ぎしないように！早く寝るように！」と言ったとします。
子供は、「キャンプに行きたいし～」と思い、いつもよりおとなしく生活しています。しかし、キャンプの前日喘息発作が起こるのです。これは、子供に精神的なプレッシャーを与えることにより発作を誘引しているのです。
大人の喘息は、仕事のストレスからくるものも少なくありません。子供にも同様なことが起こるのです。

では、親はどのようにすれば良いのでしょう？
答えは、「いつも通り」です。子供にストレスを与えないようにすることです。
私が子供の頃よく親から　「そんなに走ったら喘息になる！こらっ！走るな！咳が出るぞ」と言われていました。その後喘息発作。そんな時当時は子供ながらに「走っちゃったからだ」と思っていましたが、喘息を勉強しているうちにあれは「咳が出るぞ」とのプレッシャーにより誘発された発作であるようにおもいました。
楽しく遊んでいる時、子供は痒がったり、発作が起きたりしません。そこに、親が一言いうとと誘引されることがしばしばあります。このタイプのアレルギーは、親の神経質な部分が抗原となっているのでしょう。

我が家2人の子供は、東京町田市に開業されている「山口小児クリニック」にいっています。
山口先生のＨＰには、アレルギーについての詳しい話や小児の病気についてのお話があります。是非参考にされてくだい。また、メールでの相談もしていただけます。でも名無しのごんべはダメですよ！

アトピーを生後３ヶ月で発症し、長男（健太郎）が２歳になりました。子供がいない時は、林道の脇でキャンプをしたり、毎週スキー場に、サーフィンをしに海へ行っていました。しかし、病気がちな長男の体調ばかりが気になり遊びに行けません。

会社の保養所にも数回申し込みましたが、ほとんど直前でキャンセル。子供よりオヤジが楽しみにしていた為「なんだよぉ～また～だめ～」と言う状態。子供にあたる訳にもいかずムスッとしていました。
そこで、思ったのが「子供が調子いいときだけ出かけられて、病気の時は家でいいから・・予約なしで遊べるもの（泊まれるもの）ってないかなぁ～」ということでした。

２５歳頃結婚したての頃、よくタナモーターファンクラブ（今のタナＲＶ事業部）の田中社長や従業員の方といっしょに冬の猪苗代湖に「雪中キャンプ」に連れていってもらいました。当時、珍しかった4駆の大きなキャンピングカーでスノーモービルを牽引して東北道をビュンビュンと！私達はランクル６０という車で後をついて行きます。途中の休憩でキャンピングカーで仮眠をしたりして快適だったのを思い出しました。でも当時800万位したなぁ～　　そんなの買えません！！

そこで、考えたのがトレーラーです。これは、エンジンがついていないので維持費が安い！（自動車税1年で12000円位）、価格も安い（100万～300万）　　これだっ！
ただ、走っているの見た事ないし、新車は無理だから中古ってどこに売ってるの？から始まりました。
かみさんには、『年に1回海外旅行に行っていただろう。子供連れだとボロイホテルという訳にいかないじゃん。1回５０万コースだよ。それを4回行くと200万。それならトレーラー200万で買って毎週遊ぼうよ。今までどうり、海や山へ。健太郎の調子が悪い時は次の週遊べばいいじゃん！』と説明すると
即ＯＫ！それから3ヶ月中古を探すのが大変でした。

、

トレーラーを購入した後、いいことずくめでした。まず、子供の体の調子に合わせられるので、出かける回数が増えてきました。（今では毎週）　　寝る前にシャワーを浴びることができるので痒くなくなり、トイレもあるので子供1人で行けるようになりました。
休日の渋滞もほとんどなし！これは、持ってみないと判らないかもしれませんが、金曜日の夜に出発することが普通になりました。金曜の21時出発（かみさん＆子供はふろ、めし済み。おやじは運転しながら夕食はおにぎり）です。遠い時は夜の12時には車を高速のＳＡに止めて後ろのトレーラーにみんなで移動して寝ます。朝通常通りの時間に起きれば目的地まであと1時間も走れば着いちゃいます。
帰りもゆっくりして温泉でも入って、渋滞していればまた寝ちゃいます。
空いた時間に起きてゆっくり運転しながら帰ってきます。
ですから、我が家の休日は金曜の夜から月曜の朝までです。
必ず2泊3日、たまに日曜日も寝ちゃうと3泊4日の週末です。

アレルギーの話につなげれば、「出かける直前まで今日行くことを言わない」ことにしています。毎週びっくりの連続でしょうが・・
「えっ～今日の夜からキャンプ行くの～やった～！」といつもの子供のセリフです。